20文字以下 601-700
寝惚け眼のあなたに優しい口付けを
また、同じ日の同じ場所で
踏み出した先に待っている人
絶え間なく回り続ける秒針
決して離れぬよう指を絡ませて
逃げよう、その一言がいい出せなくて
残酷な現実と、幸せな夢
優しいのはあなただけではない
ひとりでいることに慣れた夜
出会ったきっかけ、まだ覚えていますか?

説明できない君を愛した理由
あるべき姿を求め続けている
ただひとつを手に入れるために
寄りかかった君の温かい肩
本当に大切なものには近づけない
選び取った道は後悔ばかりだけど
夢の中だけなら優しい君
柔らかい風で包み込まれた二人
暗い闇夜を吹き飛ばす笑い声
大切なものを洗い流してしまう涙を止めて

伝わらるまで声が嗄れるまで叫ぶから
上辺だけの仮面で君は騙せない
本当の望みは内に秘めて
どうしても届かないあと一歩
笑いながら手を離すから
幾度となく繰り返される運命
繋がりは信頼ではなく、純粋な利用価値
定められた幸せな結末などいらない
誰もが不安を抱えた日々
浅い眠りに遥かなる調べを乗せて

私と貴方の決定的な違い
君が捨てた望みを私が拾う
口先だけの理解を示して
小さな喜びで満たされていた日々
過剰な期待は時として重荷になるから
対立したのはかけがえのない人
彷徨う光はいつしかあるべき姿を忘れて
分かれた道は決して交わることなく
近くもなく、遠くもなく
壊したのは私、壊されたのは貴方

ただそれだけが嘘偽りのない君の願い
性格の悪さはあなた譲りですから
大切なものだけがその瞳に映らないのなら
本当の自分を笑って誤魔化さないで
私を形成するのはあなただけ
お久しぶりです愛しのお隣さん
笑っても泣いてもこれが第一印象
呼ばれて飛び出て絶体絶命
寝ても起きても同じあなたを見る
ぶっさいくな今が一番輝いている
一歩先の足元さえも見えなくて
午後は紅茶とクッキーで語らいを
ふいにこみ上げてきた涙
差し伸べられた手は温かく
声がかれるまで叫び続けた
時計の針が指し示す時を止めて
小さかった手を忘れはしない
片付かない、片付けられない仕事の山
いつまでも終わらない現実
目の前にいる私を見てよ

すべてが欲しくて、すべてを手放した
望んだ明日を手に入れるために
誰もいない世界へ君を連れて
誰よりも輝いている笑顔
どうか今だけは振り向かないで
昔の面影を追いかけている
触れた冷たい手を温めたくて
目が覚めたあとに流れた涙
私が知る、あなたが知らないこと
溶けた砂糖は戻ることなく

運命という名の鎖に繋がれて
あなたに引き寄せられていく
限定品、ふと惹かれる言葉
すべてを理解したつもりで
失われたのは記憶だけでなく
冷たい腕に優しい光を抱いて
辛い時は必ず傍にいるから
何度躓いても立ち上がれたのは
忘れた記憶に潜むキミの姿
森の奥深くに眠る少女は永遠の夢を見る

運命は創りあげるものだから
大切なのはあなただけと信じていた日々
君だけには弱った姿を見せたくなくて
明日はきっと晴れるから
この部屋に大嵐が訪れるでしょう
膨らんだ蕾が花開くとき
麗しき花婿と逞しき花嫁
作り上げた仮面はいつか本物になる
尊いのはあなたという存在
変わらないのではなく、変われないのなら

手に入れられると思っていたかった
長く長く引き伸ばしてきた君の答えを
大きく腕を広げてもすり抜けていくだけで
悪夢が涙に溶けて消えてしまえばいいと
いつまで笑っていられるのだろう
望まざるものが得た奇跡など
あどけない瞳の中に潜む強さ
君が深い眠りから目覚めるその時まで
足りなかった言葉、伝わらない想いと共に
あなたさえ幸せなら前に進める、と

20文字以下 701-800
この出会いに感謝したいから
この選択を誤りにしたくない
溢れかえる物に埋もれた大切な君を探して
怪我を怖がっては君に届かない
もどかしい二人を眺めながら
壁を作っているのはどっち
振り返ったらきっと、立ち止まってしまう
空を見ていてください。必ず星は降るから
本当は誰よりも優しい君だから
踏み出した一歩は君に繋がっている
丸まっている君に一枚の毛布を
手を伸ばせば君に届きそうで
すべてを忘れたくて君を捨てた
凍える心に灯りがともるとき
傍にいてよ、ずっと傍にいるから
手を差し出せば振り払われると知っていても
分かっていても割り切れない
建前と本音、見極めた先で地獄を知る
君は咲き乱れ、いつかは散るだろう
君の瞳から溢れ出る涙を止めるために

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